買い替えなら、いま付いている容量がそのまま出発点になります。
下限は 370Lで42万円台、460Lで44万円台(工事費込み・税込・角型・標準水圧・フルオート・ 補助金を引く前)。機能を増やさなければ、この近くに収まります。
ここから選ぶ機種で上がり、現地の条件で追加工事が乗り、最後に補助金が引かれます。 上限は機種と現地条件で変わるため、この記事では確定できません。
下限からどれだけ上がるかを決めているのは、主に「機能」です。
いまの容量の確かめ方
買い替えなら容量を悩む必要はありません。いま付いているものを調べれば決まります。
貯湯タンク側面の銘板シールで型番を確認し、メーカーの公式情報で容量を調べてください。 保証書や取扱説明書にも型番が載っています。
一部のメーカーでは、容量を示す数字が型番に含まれる例があります
(SRT-S376 は370L、HE-S37LQS は370L、SRT-S466 は460L)。
ただしすべてのメーカー・すべての機種に当てはまる規則ではありません。必ずメーカー情報で確認してください。
判断の目安
| いまの状況 | 容量 |
|---|---|
| いまの容量で湯切れしたことがない | 同じ容量でよい |
| 冬に湯量が足りないことがある | 1段上げる |
| 家族が増えた/減った | 見直す |
(新規で選ぶ場合の人数目安は出典によって割れています。460Lは生活堂が「4〜5人用」、 急湯デポが「4〜7人」としており、同じ4人でも使い方で変わるということです。 買い替えなら、上の「湯切れの有無」のほうが確実です)
容量別の目安
交換できるくんが公開している工事費込み価格(角型・標準水圧・フルオート、税込)です。 同社の標準工事には「基本工事費、撤去費、出張費、運搬費、部材費、室内養生費、設置前清掃、 使用説明、廃材運搬、処分、諸経費、事務経費」が含まれ、全品10年保証です。 同社は補助金を引く前か後かを明記していませんが、生活堂は同等の価格に補助金額を併記しており、 この水準は補助金を引く前と考えられます。
| 容量 | 工事費込み価格の下限(税込) |
|---|---|
| 370L | 421,360円 |
| 460L | 445,846円 |
| 550L / 560L | 569,033円 |
掲載価格は商品・条件・時点によって幅があるため、条件を揃えて確認できた下限を使います。
この記事の価格はすべて2026年8月28日時点で各社のページに掲載されていた金額です。 小売の掲載価格は予告なく変わります。 見積もりを取る時点の金額は、必ず各社の現在のページで確認してください。
370Lと460Lの差は、下限どうしで約2.4万円です。
生活堂のパナソニック Sシリーズ フルオートでも、
HE-S37LQS(370L)488,000円/HE-S46LQS(460L)520,000円で差は3.2万円(工事費込み・税込)。
交換できるくんは容量による差を「約3万円〜」としています。上の実例は2.4万円と3.2万円で、 370L→460Lなら3万円前後です。ただし同社は550Lについて約10万円からとしており、 1段上げるごとに同じ額、ではありません。
同じ容量で価格を動かしているもの
交換できるくんは、価格差の要因を金額つきで公開しています。
| 要因 | 上がる幅 |
|---|---|
| 快適機能・省エネ機能 | 約8万円〜 |
| 給湯タイプ | 約4万円〜 |
| タンク容量 | 約3万円〜。550Lにする場合は約10万円から(同社の記載) |
| 水圧タイプ(標準 → 高圧) | 約3万円〜(同社は実例で「約4万円程度の価格差」とも) |
容量(3万円〜)より機能(8万円〜)のほうが効きます。 「370Lにするか460Lにするか」より、「どの機能まで付けるか」で予算が動きます。
同社が挙げている機能は「ファインバブル入浴」「除菌」「ふろ熱回収」「太陽光発電自動連動」 「スマホアプリ対応」「追い焚き配管 自動洗浄」などです。いまの機種に付いていて実際に使っている 機能だけ引き継ぐのが、価格を上げすぎないやり方です。
給湯タイプの序列は固定ではない
急湯デポは「給湯専用、オートタイプ、フルオートタイプの順に価格が高くなります」と明記しています。 ところが交換できるくんの価格では、この順序になっていません。
| 出典 | 給湯専用 | オート | フルオート |
|---|---|---|---|
| 急湯デポ(370Lの相場・税表記なし) | 約39万円 | 約41万円 | 約48万円 |
| 交換できるくん(460L・税込) | 42.7万〜54.3万円 | 48.6万〜59.1万円 | 44.6万〜53.3万円 |
交換できるくんでは、オートのほうがフルオートより高い帯になっています。 交換できるくんは「一般的には、給湯専用が安くなりますが、 交換できるくんではフルオート/オートタイプをお安く掲載しています」と説明しています。 つまり価格は店の掲載方針で入れ替わります。「フルオートは高いから」と外す前に、 頼む先の実際の価格を見てください。
メーカーでは決まらない
同社のフルオート(工事費込み・税込)の下限をメーカー別に見ると、 コロナ 421,360円、パナソニック 438,076円、日立 464,168円、ダイキン 480,571円、三菱 484,650円。 今回確認した掲載下限では、最も安いメーカーと最も高いメーカーの差は約6.3万円でした。
ただしこれはメーカーだけの差ではありません。 掲載されている下限の機種は 容量も機能も揃っていないため、メーカーによる価格効果を6.3万円と確定したものではないからです。
予算を決める段階では、メーカー名だけで価格を判断するより、 必要な容量・給湯タイプ・機能を揃えた総額で比較してください。
(同社の最高額は日立 871,652円ですが、これは井戸水対応の機種です。 一般的な水道水の家庭には該当しません)
追加工事 — 上の価格に乗る部分
上の価格は標準的な設置条件のものです。 標準工事は上の工事費込み価格に含まれており、別途足すものではありません。 足すことになるのは、次に当たる場合だけです。
交換で当たりうるもの(急湯デポの記載)
| 項目 | 金額(出典に税表記なし) | 当たる条件 |
|---|---|---|
| 浴槽循環器の取り付け | 1万〜1.5万円 | 給湯タイプを変更するとき |
| オイルタンクの移設 | 1万〜2万円 | 設置場所から2m以内にある場合 |
| リモコン | 1万〜5万円 | 本体価格に含まれていない場合 |
| 脚部カバー | 0.3万〜1.6万円 | 同上(別途扱いの場合) |
金額が読めないもの
次は現地を見ないと金額が決まりません。
| 条件 | 状況 |
|---|---|
| 搬入経路や設置場所が狭い | 交換できるくんは「搬入経路または設置場所が狭小で特殊搬出入が必要な場合、別途費用がかかります」としており、金額は公開されていません |
| 分電盤や電気契約に手が要る | いまの電気設備の状態によります |
| 設置場所を変える | 配管の延長などが発生します |
現地条件による追加費用は、最終的に現地確認・見積もりで確定します。
同じ場所に同じタイプで交換するのが最も安く、条件を変えるほど上がります。 給湯専用からフルオートへ変えると浴槽の循環口の工事が要るので、 本体価格の差だけでは済みません。
用意する金額の目安
下の額は出典の下限そのままで、足し算で作った数字ではありません。
| 容量 | 下限(機能を増やさない場合はこの近く) |
|---|---|
| 370L | 42万円台 |
| 460L | 44万円台 |
| 550L / 560L | 56万円台 |
ここから、付ける機能と現地の条件で上がります。
参考として、同社が示す460L・角型・標準水圧のフルオートの価格帯は 44.6万〜53.3万円です。 これは特定の条件で確認できた帯であって、予算の上限ではありません。 高圧・上位グレード・特殊仕様ではこれを超える価格があります。
上がり方には2種類あり、性質が違います。
A. 選ぶ機種で変わるぶん(見積書に「追加」として並ぶものではなく、本体・セット価格そのものが変わります)
| 要因 | 交換できるくんが示す差 |
|---|---|
| 快適機能・省エネ機能 | 約8万円〜 |
| 給湯タイプ | 約4万円〜 |
| タンク容量 | 約3万円〜(550Lは約10万円〜) |
| 水圧タイプ | 約3万円〜 |
B. 現地の条件で実際に足される工事費(金額は急湯デポの記載)
| 項目 | 金額(出典に税表記なし) |
|---|---|
| 浴槽循環器の取り付け(給湯タイプ変更時) | +1万〜1.5万円 |
| オイルタンクの移設 | +1万〜2万円 |
| リモコン・脚部カバーが本体価格に含まれない場合 | +1.3万〜6.6万円 |
| 搬入経路が狭い/電気設備に手が要る/設置場所を変える | +金額不明(現地確認で確定) |
Aは機種を変えれば消えますが、Bは条件に当たれば必ず足されます。 Bの最終行は金額が読めません。この表の合計が上限ではありません。
同じ条件で確認できた幅は、交換できるくんの460L・角型・標準水圧・フルオートで 44.6万〜53.3万円です。同条件の実売がこの幅に収まっているという事実であって、 予算の上限ではありません。高圧・上位グレード・特殊仕様はこれを超えます。
そこからいくら上がるかは、選ぶ機種(A)と現地の条件(B)で決まります。
同じ場所に、いまと同じ容量・同じ機能で入れ替えるなら、下限に近いところから始まります。 機能を上げる、給湯タイプを変える、現地に条件があるなら、そのぶん上がります。
補助金を引いた実質負担
支払額と実質負担は別です。給湯省エネ2026事業の対象製品なら 1台あたり7万円、性能加算の要件も満たせば10万円が補助されます。 外す機器によっては撤去加算も付きます。
例として、48万円(税込)の見積もりの場合。
| 工事費込みの見積もり | 48万円 |
| 補助金(基本額のみの場合) | −7万円 → 実質 41万円 |
| 補助金(性能加算も満たす場合) | −10万円 → 実質 38万円 |
補助金を当てにするなら、少ないほうの7万円で見ておいてください。
そのうえで、手元に用意する金額は補助金を引く前の額にしてください。 補助金は工事のあとに申請して判定されるため、契約時点では確定しておらず、 支払いのほうが先に来ます。
対象機種の条件、0円になるケース、撤去加算、業者が登録事業者かどうかは エコキュート補助金2026|あなたはいくら? にまとめています。
次にすること
自分の帯が見えたら、複数社に同じ条件で見積もりを依頼してください。 条件を揃えないと金額を比べられません。伝えるのはこの4つです。
- いまの型番(容量とタイプがそのまま伝わります)
- 同じ場所に設置するか、変更したいか
- 付けたい機能(いま使っている機能だけでよいか、増やしたいか)
- いま使っている機器(エコキュート / 電気温水器 / 電気蓄熱暖房機。補助金の加算が変わります)
そのうえで、見積書に何が含まれているかを揃えて比べます。 同じ「工事費込み」でも、リモコン・脚部カバー・撤去処分が入っているかは会社によって違います。
届いた見積書の読み方と比較のしかたは エコキュートの見積もりは高い?安い? にまとめています。