依頼先で価格が変わります。 交換できるくんは、電力会社系列とネット業者の差について 「機器によっては10万円以上の差がある場合も」としています。
ただし安い順に選ぶ話ではありません。 依頼先ごとに違うのは価格だけではなく、 工事を誰がやるか・保証を誰が出すか・補助金の申請ができるかが変わります。
依頼先の違い
交換できるくんが依頼先ごとの特徴として挙げているのは4種類です。 この整理は、下の表で比較の基準点に置かれている「ネット業者」の側の会社が書いたものです。 自社に有利な整理になっている可能性を含めて読んでください。
| 依頼先 | 同社の記載 | 工事をするのは |
|---|---|---|
| 電力会社・系列会社 | 「大手インフラ会社や系列会社による安心感」/「交換費用の総額は高め(ネット業者と比べると機器によっては10万円以上の差がある場合も)」 | 記載なし |
| ホームセンター・家電量販店 | 「見積金額は電力会社に比べ安いですが、ネット業者に比べるとまだ割高傾向」 | 「工事自体は外注」 |
| 工務店・リフォーム店 | 「ボリュームのある工事を得意としており、機器交換などの単工事を手掛ける例は少なく、割高になりがち」 | 下請けに外注(下記) |
| 地域の電気店 | 電球交換などの地域密着型サービスを挙げ、配線などの電気工事にも精通しているとする一方、「個人経営が多く、店舗・担当者によって提供されるサービスに差が出やすい」 | 記載なし |
「ネット業者」は、この表に独立した項目としては出てきません。 同社はネット業者を比較の基準点として使っており、上の表のとおり 「ネット業者と比べると10万円以上の差」「ネット業者に比べるとまだ割高傾向」と、 ネット業者が安い前提で書かれています。そして同社は、ネットで見積もりと販売を行う会社です。
共通して重要な点:契約先と施工者は別のことが多い
同社は工務店・ホームセンターの両方について 「電気・給排水設備工事は、ほとんどの場合、下請け業者さんに外注している」としています。
これ自体は問題ではありません。 ただし次が変わります。
- 工事後に不具合が出たとき、連絡するのは契約先か施工会社か
- 工事保証を出しているのはどちらか、年数は何年か
- 設置場所に制約がある場合、下見をするのは誰か
契約前に「工事はどちらの会社がやりますか」と聞けば済みます。 答えられない窓口なら、その時点で情報が足りません。
価格を比べる前に:補助金の登録事業者か
機種が対象でも、業者が給湯省エネ事業者として登録していなければ補助金は出ません。 申請するのは業者で、施主は直接申請できません。
基本額7万円/台、性能加算まで満たせば10万円/台なので、 数万円が依頼先の選択で消えます。「安い」と思った見積もりが逆転しうる金額です。
登録済みの業者は公式ページで探せます。
ただしこの検索には注意があります。
本キャンペーンに登録した事業者のうち、公表を希望する事業者のみ公表しています。 本ページで公表されていない事業者の登録有無については、事業者に直接お問い合わせください。
載っていない業者が未登録とは限りません。 見つからない場合は業者本人か事務局に確認してください。
補助金の条件・0円になるケース・撤去加算は エコキュート補助金2026|あなたはいくら? にまとめています。
保証は「年数」と「誰が出すか」の両方を見る
本体のメーカー保証と、工事に対する保証は別です。 配管や設置の不具合は工事保証の範囲です。
公開されている実例を並べます。
| 事業者 | 商品保証 | 工事保証 |
|---|---|---|
| 交換できるくん | 全品無料10年保証 ※「2022年10月1日以降のお見積り依頼から対象」 |
同(商品・工事とも) |
| キンライサー | 「無料10年商品保証」 | 「無料10年工事保証」 |
| 生活堂 | 「商品には合計3年(メーカー保証期間を含む)」 | 「当店施工なら工事にも10年の延長保証を無料」 |
同じ「10年保証」でも、商品と工事のどちらを指すかが違います。 生活堂は商品3年・工事10年で、他2社とは組み合わせが異なります。
交換できるくんは、保証で気をつける点として原文でこう書いています。
保証で気をつける点は「保証している会社自体が長期存続しうる会社かどうか」です。
10年保証は、10年後にその会社があることが前提です。
対応の速さと下見
お湯が出ていない場合は、価格より日数が効きます。
キンライサーは「最短翌日のスピード交換」としており、 現地調査は「全て無料で実施」「調査に掛かるお時間は、特殊な場合を除きだいたい15〜20分程度」、 「写真をお送りいただければスピーディにお見積りすることも可能」としています。
下見なしで写真見積もりに対応する業者があります。 急ぐ場合は使えますが、 搬入経路や基礎の状態は写真で分かりにくいので、追加費用が後から出る余地は残ります。
資格と情報公開を確認する
交換できるくんが挙げているチェックポイントです。
| 見る点 | 同社の記載 |
|---|---|
| 資格 | 「第二種電気工事士」「給水装置工事主任技術者」 |
| 価格の透明性 | 「商品や工事の費用が公開されている」/「ホームページなどで費用が明示されているか?」 |
| 施工体制 | 「契約を結んだ工事スタッフの人となりを把握した上で工事組みをしているか」 |
| 実績 | 「施工事例やレビューが豊富に公開されているか」 |
| 評判 | 「悪い評判や口コミが極端に多くないか」 |
価格を公開していない業者は、比較の入口に立てません。
家電量販店で頼もうとしている場合
店舗が近く、支払い方法も慣れていて、ポイントが付く場合もあります。 量販店が不利という話ではありません。 ただし上で見たとおり、 ネット業者である交換できるくんは量販店について「工事自体は外注」としているので、 契約先と施工者が別という前提で確認することになります。
まず聞くのは2つです。
- 「工事はどちらの会社がやりますか」(保証と下見の担当が決まります)
- 「補助金の申請を出すのはどちらの会社ですか。給湯省エネ事業者の登録はありますか」
2つ目は「量販店だから出る/出ない」では決まりません。 店舗や提携する工事会社によって変わり、 登録がなければ1台7万〜10万円が出ません。 会社名が分かれば、事業者の検索で 自分で照合できます。
ここに1つ落とし穴があります。給湯省エネ2026事業は 「工事発注者が給湯器を購入し、その取り付けを施工業者に依頼する工事(いわゆる施主支給や 材工分離による工事)も補助対象となりません」としています。 本体だけ量販店で買って工事は別の会社に頼む、という形は補助の対象外になります。
なお 「量販店の価格帯は◯◯万円〜◯◯万円」という数字を自宅の目安に使わないでください。 価格帯に何が含まれているか(機種のグレード、標準工事の範囲、撤去処分の扱い)が 示されていないので、自宅の金額の目安にはなりません。 内訳の見方は交換費用の内訳にまとめています。
選ぶ前に決める7つの軸
ランキングは作りません。 並び順の根拠を示せないからです。 業者の優劣を順位にするには、同じ条件で複数社に発注して施工品質を比べる必要があります。
代わりに軸を置きます。軸が決まっていれば、どのランキングを見ても自分で並べ替えられます。
- 給湯省エネ事業者として登録されているか(未登録なら補助金7万〜10万円が出ない)
- 工事をするのはどの会社か(契約先と施工者が別のことが多い)
- 工事保証は何年で、どこまでが対象か(商品保証とは別)
- 見積もりの内訳が出るか(本体・標準工事・追加工事・撤去処分が分かれているか)
- 撤去と処分が含まれているか(必ず発生する。別請求だと順位が入れ替わる)
- 型番を指定して見積もれるか(性能加算の対象かが型番で決まる)
- やり取りの記録が残るか(複数社を並べて見返せる)
状況によって重みが変わります
| いまの状況 | 優先する軸 |
|---|---|
| お湯が出ていない | 2・3 と対応日数(価格は後回し) |
| まだ使えている | 1・4・6(時間をかけて比べられる) |
| 訪問業者に不安がある | 4・7(→点検商法) |
7つ全部を満点にする必要はありません。上位3つを自分で決めてから見積もりを取ってください。
次にすること
複数社に同じ文面で送ってください。 条件が揃わないと金額を比べられません。
- 給湯省エネ2026事業の登録事業者ですか。
- 工事はどちらの会社が行いますか。
- 提案いただく型番は補助対象製品ですか。性能加算(+3万円/合計10万円)の対象ですか。
- 工事保証は何年で、商品保証とは別ですか。
- 見積もりは本体・標準工事・追加工事・撤去処分を分けて出せますか。
- 下見に来ていただけますか。写真見積もりの場合、追加費用が出る可能性はどこですか。
- 外すのは〇〇(電気温水器/電気蓄熱暖房機/エコキュート)です。加算はいくらになりますか。 (エコキュートの撤去は加算対象外と公式に明記されています)
あわせて確認してください。
万一補助金が交付されなかった場合、支払額はいくらになりますか。
補助金は工事後の申請で判定されるため、この1問が実際の上限リスクを教えてくれます。
金額の目安は エコキュート交換費用、 届いた見積書の読み方は エコキュートの見積もりは高い?安い? にまとめています。